和泉石材店

BLOG 「一言石句」

ぎょうざの美鈴

DATE 2009.05.07

misuzu1.JPGグルメ情報の収集に余念がありません。食べること、大好きです。
一皿を平らげる、あの短い時間の中に、五感すべてを満たす要素が詰まっています。
一言石句に掲載する記念すべき第一号店は、B級です。間違いなく美味しいA級グルメも素晴らしいですが、B級グルメの中には、美味い中にもA級には持ち得ない何かが必ず潜んでいて、これほど生きていく上で大切なモノは無いと云えましょう。そして当たり外れの激しいB級だからこそ、特筆し甲斐があるというものです。
第一号ににふさわしいそのお店は伊勢の『ぎょうざの美鈴本店』です。B級の王者、餃子です!此処を訪れてこそ、お伊勢参りが完結すると云っても過言ではありません。

misuzu2.JPG今回は、GW最終日でもあって外で「待ち」とおぼしき人がおられました。並んでもいないし、でも待っているのです。どなたが一番かも最終かもわかりません。どなたがイートインで、どなたがお持ち帰りかもわかりません。「中に名前を書くものとかあるのですか?」と、待ちの中の1人の方に尋ねると、「あんたら早う戸開けて人数だけ云うといでー」と云われました。『ほんまに大丈夫かいな・・』と思っていると、お店の人が「次、黒い服の親子の3人さん〜」「その次メガネのお2人さん〜」という案配で、何も書かなくてもほんとにそれだけで大丈夫なのでした。お店はカウンターのみで15席くらい、メニューは ・餃子・水餃子・唐揚げ・カニコロ(蟹クリームコロッケ)・おにぎり・おでんの6種のみです。

misuzu3.JPG餃子を包んだりする動きが全て見えるカウンターの中は老若男女10人くらいのスタッフがいて、どなたもいつも忙しそうです。注文を伝えるにも微妙なタイミングをつかまなければなりません。しかし、どなたもすべてのお客さんに気を配っており、スタッフ同士の連携プレーが見事です。いつも見てて気持ちいいのが、カウンターの中ですべてがなされている中でスタッフ老いも若いも同士が仲良しなことです。手練れ風の餃子の皮をのばしている男の人が、若い男のスタッフにいたずらしながら黙々と作業してたり。いわずもがなお客さんとも仲良しで、常連さんとおぼしき人が裏口から差し入れもってきたり。それをスタッフのみんなが「○○さんありがとう〜」と手を動かしながら大きな声で云ったり。わたしたちもただそこに居るだけで楽しくなります。私たちはメニューの6種すべて頂きました。手作りそのものの味がしました。最後には「お待たせしてほんますんませんでしたねえ」と、何人ものスタッフの方から云われ、私どもも心から「美味しかったです。ありがとう!」と云いました。何度も云いました。ひとつひとつのおいしさなんて半端じゃないですが、その他から加味されるほんとのおいしさは此処では伝えきれないことくらい、おわかりと思います。