和泉石材店

BLOG 「一言石句」

おせちレッスン

DATE 2011.01.02

osechilesson.JPG私(嫁)がこちらに嫁いで心底幸せを感じたのは、このおうちのおせちを食べた時でした。といっても嫁ぐ前からお手伝いさせていただいていたのですが。おせちって基本保存食というイメージでこれまで正直あまり美味しい食べ物というイメージは無かったのですが、このおせちに出会ってからというもの「好きな食べ物は?」と聞かれて色々ある中で「はい!T家のおせちですっ!」とはりきって答えられるほど、これまでのおせちのイメージを覆してきたのでした。お義母さんがお義父さんの母、つまり夫のおばあちゃんから受け継いだおせちのレシピ基本にして研究に研究を重ねアレンジした、我が家にとって大切な宝物です。ふだんの料理の腕もままならない私も、毎年ここに携われることに幸せをふつふつ感じています。毎年決まった方に差し上げ、義弟の嫁さんの実家や私の実家にまでも送ってくださったりと、ずっと続けているのでかなりファンが急増しています。今年のおせちは義弟の嫁さんと彼女のお姉さんも覚えに我が家まではるばるきてくれました。いつも3人〜4人でやってるところを今日は6人もいます。仕切るお義母さんも大変です。

osechilesson2.JPG人数のおかげでこれまでに無い早さで次々と出来上がっていきます。出来上がった私の好物の食べ物の香りが家中に漂い、食欲倍増しすぎて気絶しそうになる中、つまみ食いしたい衝動を抑えながら次々と詰めていきます。そうしているとまた助っ人がやってきました。義弟の親友で、我が家の親戚の集まりになぜかいつもいる子です。出来上がってからの登場に大ブーイングでしたが、年に一度しか出ない食べものを盛りつけることもまた大きな学びです。こうやってのおせちの周りにたくさんの人が集まってワイワイ幸せな時間が流れます。この幸せな時間の陰に、お義母さんの研究を重ねて極まったレシピはもちろんですが、長い時間をかけての材料調達やらの準備など、ほんとに大変だと思います。お義母さんに大感謝です。ずっと続けてこられているのは、1年無事に暮らせますようにという家族や大切な人を想う気持ちが込められるからだろうと思います。受け継がせて貰える私たちもまたその想いを受け止め、そういう想いを込めようと思います。