2010年の総括
DATE 2011.01.01
今年もいよいよ最後の大晦日を残すのみとなりました。特に今年は健康の森西霊苑がオープンした事や、新しいデザインの石碑が出来た事で来年に向けて明るい要素が増えました。2011年は和泉石材店の25周年を迎えます。25周年にあたって、会社の未来をかけた2つの大きな変化を起こします。1つはお客様との接点を新たに設ける事、もう一つはmade in Japanです。新たな接点に関しては、秋に「CHAISE Café」をたった2日間でしたが試験的に開きました。今まで私たちのような墓石業界の人間と全く接点の無い方々が、CHAISE Caféという場を通じて接点を持つ事が出来ました。和泉石材店のアンテナショップとしての位置付けでもあり、将来の我々のビジネスにおいて本当に大切な意味を持っています。やるからには徹底的にと思っていますので、何か動きがありましたら本ブログでご報告させて頂きます。
もう一つの「made in Japan」に関しては、私たちだけで解決出来る事ではありません。かといって参画業者を多く募ると、考え方が食い違って途中で頓挫します。問題なのは石材業界が提供出来るmade in Japanと、顧客の期待するレベルに差がありすぎる事です。ただmade in Japanという内容だけを取り上げれば今でも出来ている事になります。問題はその内容です。如何に完成までの過程を解りやすく、リアリティをもって顧客の元へ届けられるか。一連のワークフローを構築しなくてはなりません。少なくとも私たちはその手本を石材業界で探そうとは思っていません。こういう分野に関しては石材業界はかなり取り残された存在で、独りよがりのmade in Japanをあちこちで掲げています。顧客の期待を超えるある種のエクスペリエンスを提供しようという気概は全くありません。単に物事の正論を伝えているだけでは絶対に人の期待は超えられません。1つのお墓が出来上がるまでのプロセス全てを「絵」と「考え方」の両面で丁寧に説明し、それを解りやすく伝えるツールを用意する。参考にするのは家具や自動車、時計といった分野。そういうツールの有無は、モノ自体の本質とは関係無いとか何とか言う人もいるかも知れません。しかし、それこそ独りよがりの考え方にほかなりません。顧客は皆素人です。教えるのも私たちの大切な仕事です。さて、何年かかるか解りませんが、来年から取り組む大きな課題として「made in Japan」を掲げます。2010年は私たちにとって実りの多い一年でした。支えて下さった皆様に心からお礼申し上げます。2011年は種まきをせっせとします。ご期待下さい。