和泉石材店

BLOG 「一言石句」

ペーパー・ムーン

DATE 2012.05.08

paper moon.JPGピーター・ボグダノヴィッチ監督の映画で、1973年に制作されました。舞台は大恐慌で揺れるアメリカ中西部。詐欺師のモーゼと亡くなった恋人の娘アディとのドタバタ劇を描イタ映画で、モーゼ役のライアン・オニールとアディ役のテイタム・オニールは実の親子だったりします。この作品でテイタム・オニールはアカデミー助演女優賞を受賞しており、10歳での受賞は未だに破られない最年少記録となっています。ペーパー・ムーンというタイトルは、劇中に紙製の月の上にアディが座るシーンからきています。原作のアディ・プレイは後にペーパー・ムーンに変更されたそうで、当時のこの映画の影響の大きさを物語っています。ちなみに監督曰く、アディという言葉がadder:毒蛇を連想させるので嫌ったそうです。この映画の見所は、大人のモーゼを出し抜く詐欺テクニックを持つちびっこアディと、本当に親子ではないかと思わせる劇中の設定です。実生活では本当の親子が、劇中で約30パーセントの確率で実父である可能性を含んでいるのです。全編モノクロで描かれた世界は、広角レンズによる独特のカメラワークが特徴で、この映画にしかない雰囲気を作り出しています。実にオススメな映画ですよ〜!