和泉石材店

BLOG 「一言石句」

イギリスの旅(ブライトン・最終編)

DATE 2012.09.16

Brighton11.JPGブライトンにはちょっと妙な建物があります。ロイヤル・パビリオンと呼ばれる観光名所なんですが、何やらイスラム様式の建物なんです。1787年に皇太子御用邸として建てられた後、1823年まで数々の改築改修がなされました。最終的に例の丸いドーム屋根にしたのは、建築家ジョン・ナッシュ。ハリボテ建築の大家というか何というか、様式をごちゃ混ぜにした建築を沢山残しています。ロンドンのリージェント・ストリートにはナッシュの建築が沢山残っています。リージェントとは摂政の意味で、ジョージ4世の時代を意味しています。ブライトンとロンドンを結ぶ建築の関係。この後のロンドン散策の楽しみ倍増であります。

Brighton12.JPGこちらはロイヤルパビリオンのすぐ隣にあるブライトン博物館。マッキントッシュの家具や、アアルトの作品も収蔵されています。ここのオススメは博物館内にあるカフェで、スコーンがべらぼうに美味しいのです。歩き疲れた時はここで一服するのが一番。

Brighton13.JPGブライトンの街で一番賑わっていたのがこちら。細かいお店が沢山軒を連ねています。どこまでも人人人〜。アンティークショップなんかもあって、時間がいくらあっても足りません。

Brighton14.JPGブライトン市街地から車で40分くらいの所にあるセブン・シスターズを目指します。セブン・シスターズは、7つの石灰岩の崖をギリシャ神話のプレイアデス7姉妹になぞらえた観光名所です。車を止めてからは全て歩き。この道中が素晴らしく景色がよろしいのです。どこまでも続いて欲しいと思う美しい景色。白い点々は羊です。流石ウールの国。

Brighton15.JPG歩くこと40分。とうとう海岸に到着。するとこの景色!!!本当に美しい!!!イギリスの海岸の特徴として、砂浜でなく砂利である事が挙げられます。宮沢賢治がイギリス海岸と呼んだ岩手県北上川の川辺は、白い石灰岩のような不思議な景色です。このブライトンのような石灰岩の崖を見てそう呼んだのでしょう。

Brighton16.JPGこちらが石灰岩の巨大な崖。凄い高さです。イギリスという島が出来た理由はコレで、根菜類が美味しい理由もコレ。大地と食物、文化に言語、全て有機的に繋がっているのです。さて、大満足なブライトンを後にして、次からは場所をロンドンに移します。パラリンピック開催中で盛り上がるロンドン。円高ですので買い物も多少は期待できます。お楽しみに〜!