和泉石材店

BLOG 「一言石句」

普請

DATE 2019.03.31

fushin1903.jpg石屋をしていると年配の方から「普請」という言葉を聞くことが頻繁にあります。普請とは元々仏教用語ですので、お墓を普請するとか言われても何も不自然を感じません。あまねく人々に請うという意味ですから、自分でどうこうするというより、皆の力を借りて何かを成し遂げたいという願いなのです。「結(ゆい」などという言葉も似たような意味がありまして、地域の皆で行う共同作業のようなものを指しています。どちらもベースとなる地域の人と暮らしが、そういう相互扶助的な活動を行える状況に無いと出来ません。ですから冒頭に年配の方からよく聞く言葉と言ったのも、そういう社会構造を年配の方々は経験し、言葉の意味も経験として知っているのです。「お墓なんて要らない」。そういう言葉の裏に見え隠れするのが繋がりの希薄な人間関係。絆や繋がりという言葉は頻繁に使えど、実際にそういう人間関係が構築できているかは別の話。このままでは普請なんて言葉は消えて無くなりそうな気配。そんな事で自分の家の壁は皆さんにお願いして造ってもらいました。自分なりに普請をしてみましたが、社会との関わりが少し出来たのではないかと思います。