和泉石材店

BLOG 「一言石句」

加賀水引

DATE 2009.12.11

matsu-shugi.jpg祝い事の中でも超身内のこととなると、ここはいっちょ気張らないといけません。どうやらその「気張り」にはそれに見合った祝儀袋があるそうなので、そうも頻繁に無いこの事態に見合ったステキな祝儀袋を探してみました。(大して気張れないのでステキな御祝儀袋でカバー?という声が聞こえる・・)どうやらこの世界、祝儀袋そのものの金額が張れば張るほど品が無くなってくるように感じます。今回欲しいのは、封筒そのものはシンプルで良いから、水引そのもので勝負しているモノ。ネットで探すと素晴らしいお店が出てきました。加賀の「津田水引折型」という加賀水引のお店です。細工の見事なコレ(松)を選びました。レタッチしてますが、すばらしい文字で名入れしてくださってます。慶事の象徴「松・竹・梅」がありました。松竹梅は等級の呼称でもあるので、よく1番が松で竹、梅の順と表されますが、元々は単なる符牒であり順位は無いのだそうです。どれも素晴らしかったのでさんざん悩んだあげく、東海市のいつも行くうどん屋さんで夫が「天ぷら釜揚げの松」を頼むからというものすごい理由で「松」に決定しました。

shugi.JPGそもそも加賀水引とは、明治時代に加賀の津田左右吉さんが、平面的だった水引結びから、立体的な鶴亀や松竹梅などの細工を考案したのが始まりです。それが結納や金封に飾るようになり、その独自の技やデザインと芸術性に優れた作風を柳宗理さんが高く評価し、全国に広く紹介されたのだそうです。水引は本来、人の心を結ぶもの。せっかくなので、いくつか余分に頼んで(勿論名入りです)、私の周りでのおめでたいことを待つことにしました。