かつて体を張って伝説を確かめた事があります。ロンドンにある某ホテル。どんな客の要望にも「No」と言わないらしい。更に、そこへ行けば「サービス」という言葉の本当の意味が解るらしい。ある客が象に乗ってロンドンを巡りたいと言い出したそうな。ホテルは早速象の手配が出来るか確認した。OKだった。しかし、道路を象で歩く事に警察の許可が得られなかったらしい。ホテル側は経過を説明し、お客は納得したそうだ。Noなのは警察だと。このホテルに泊まる前、フランス、イギリスのあちこちでホテルに宿泊しました。おおよそチェックインの時間は早くなりがちです。カウンターに荷物を預けてから外出し、時間が来たら改めてチェックインするのですが、このホテルだけが唯一出直すことなくその場でチェックイン出来ました。通常午後3時位からが標準だと思いますが、我々は午前11時頃にチェックイン。とにかく部屋を空けるから安心して下さいと告げられ、あれこれ記入していると準備が出来てしまった。ホテルをウロウロしていて解ったのですが、スタッフの数が半端でない。一番安い部屋に泊まったにも関わらず、終始2人が我々の為に動いてくれる。部屋の連絡も、英語が不得手な我々を気遣い、あきらかにゆっくりと丁寧に話しているのが解る。最後の見送りの際、タクシーに乗ったのですが、口笛でタクシーを呼び込んだり、伝説の塊のようなホテルでした。ちなみに泊まってからもう何年か経ちますが、未だにメールがきちんと来ています。日本じゃ当たり前の「サービス＝無料」という考え方。あちらにはそういう考えは微塵もなかったのです。サービス＝有料。つまりサービスを買うという感覚が大切。