和泉石材店

BLOG 「一言石句」

バー露口

DATE 2009.09.09

TSUYUGICHI1.jpg松山で出会った奇跡のバーがあります。1958年創業の「バー露口」です。ご夫婦二人で切り盛りしている小さなお店ですが、店から漂う雰囲気は特別なものがあります。お店の外観は何とも郷愁漂うといいますか、色々なものが剥げ落ちています。しかししかし、これが本当にいいんですよ。我々は入店前にノックアウト。ドアを開けると更にびっくり。普通なんです。カッコだけのバーは星の数程ありますが、普通のバーって本当に少ない。カウンター13席が一列に並び、暗くもなく明るくもない程よい照明が店を包んでいます。しかし、冷静に店内を眺めると「!」が止まりません。常連客から頂いたという「SAVOY」(ロンドンの超老舗ホテル)のプレートがあったり、リサ・ラーソンのライオンがあったり。興奮を抑えながら、奥さんにリサ・ラーソンのライオンについて訪ねると、銀座の和光で40年以上前に購入されたそうです。そして何よりの驚きは奥さんがそのライオンの事をリサ・ライオン!と呼んでいたことです。その間違いに衝撃を受けている我々に追い打ちをかけるかのようにご主人が「あのリサ・ライオンはね・・・」と話し始めます。なんてこった、リサ・ラーソンが40年の月日を経てリサ・ライオンに。私たちはご夫婦の素晴らしい命名に感謝する意味で、そのままにしておきました。また誰か露口さんへ行ったら聞いてみて下さい。リサ・ライオンについて。そして、そっとしておいてあげて下さい。

TSUYUGICHI2.jpg.JPG常連客の方も大変マナーが良く、長年ご夫婦が作り上げたものの大きさを感じました。お客さんから愛されている店。ここまで良い愛され方をしている店を私は知りません。これもご夫婦の人柄なんだと思います。1杯目に頂いたハイボールはご主人の人柄を想わせる人生で最高のハイボールでした。旅から帰って相当時間がたちますが、未だにお酒を飲む度にこの店の事を思い出します。必ずまた行きます。