和泉石材店

BLOG 「一言石句」

土地の雰囲気

DATE 2023.10.30

富山の建築家からご縁をいただきまして、射水市の造園家からお墓を依頼されました。造園とお墓ですと石に対する見方が違っています。そこが面白いところなので、岡崎の石文化を全て見てもらおうと思っています。まずは墓地の状況を見学に向かいました。快晴の墓地は巨大なお墓のオンパレード・・・。東海地方とはお墓に対する考え方が少々異なるのでこうなるのですが、それにしても大きい。

射水の町を案内していただきましたが、立山連峰を背景に広がる町は壮観。もっと観光で人が呼べると思います。こういう土地の雰囲気は大切にしないといけません。流れる時間も違う。同じ時間も場所によって変わるのです。

実際の町を眺めて提案の細部を詰める事にしました。周囲に合わせるというより、これから向かうお墓の姿を一足先に提案する方向です。デザインの鍵は造園。地面というか土地というか土というか大地というか、大地に対して石を打ち込んだような力強さと、施主の繊細さを合わせたようなお墓。施工も含めて他の施主では実現不可能なお墓にします。だけども派手ではありません。むしろ控えめ。面白いお墓になると思います。