大野海岸から見えるかっこいい古い建物が解体されました。遠巻きに見納めとして1枚パチリ。この建物の並びは財界人の蒼々たるメンバーの別荘が並んでいたという噂。大野町にはこういった昔の栄華がそこはかとなく香る場所が満載です。かつてここが必要に応じて発展し、今わずかに残る「古い町並み」となった繁栄の名残はもはや無いに等しく、住民の減少と高齢化が進む中、新しい人たちが住んでくれるのはありがたいことです。私たちは古い大野の街並みに惹かれて住む事にしただけで、住んでから街の歴史など知った事だらけです。同じように何も知らない世代が必要に応じてここに住み、ここに自分たちの必要に応じた建物を建てていくのは避けられないのです。私たちはここに家を建てたし、ここで長く暮らしてくので、なるべくここで長く暮らしている人の話を聞かなければなりません。これから「大野の古い街並み」とはかけ離れた建物が建っていくのは避けられないので、ただ勝手に昔への知的好奇心を満たし、ここで成長していく私の子供たちにせめてそれを伝えようと思います。