あえて説明する必要のない黒澤明監督の名作映画。今更ですがBlu-rayを購入しました。パッケージの写真はどうかと思いますが、肝心の映画は過去に様々なバージョンが出ている本映画において、決定版とも言える内容になっています。特に音声部分は細かな環境音まで余すこと無く収録され、格別な仕上がりと思います。

こういう映画の修復がAIによって劇的に変化するかも知れません。モノクロのカラー化なんてのも出来ちゃうわけですが、結局元のコンテンツが優れていないと意味がありません。七人の侍を観て不思議に思ったのは、黒澤監督が当時の映画館上映では見えないような細部まで作り込んでいた点です。リマスターがかかって当時では想像も出来なかったであろう解像度で映画化作られる時代。結局のところ見えないからいいやという発想ではなく、見えない所に物事の本質があるのだと思うのです。とにかく凄い映画でした。そして書体が超絶良い。近々もう一度観直す事にします。