和泉石材店

BLOG 「一言石句」

石の器

DATE 2020.04.03

utsuwa201.jpg今年の1月から進んでいた石の器が形になってきました。私が住んでいる常滑市は焼き物の街です。器を多くの陶芸作家さんが作っています。個人的に器が好きで旅先では必ず器を買うようにしています。今回石で器を作る事になったのは、器が好きとかいう話が根本なのですが、2016年の鯉江良二さんとの出会いがきっかけです。鯉江さんが手がけたのは真っ黒なガラスの器だったのです。いつか私も器をしたいとずっと思っていました。以前勤めていた設計事務所で器のデザインもした事がありますので、その時の知識も反映出来ます。そして器に向いている黒御影石の目星が付いたので実行に移しました。石の種類は沢山有りますが、耐酸性や吸水率といったものを測定した結果を見ることが出来たので、1種類の黒御影石にターゲットを絞りました。

utsuwa202.jpg普通に石の器を作るとかなりの重量になってしまいます。できる限り薄くて軽い器にしなくてはなりません。そして石の視覚的重量感を消すためのデザイン。主役は盛られた食材ですから、そこを崩してはいけません。写真の器は水磨きが未完成です。寸刻みでモジュール化した器のサイズ構成になっています。4寸の角皿が寸法上の基準。そこから長皿やら大皿も展開。ディテールは全て共通。表面は照明が映り込まないように水磨きになっています。黒御影をテカテカに磨いて器にすると食卓がうるさくて仕方無い。静かに盛りつけられた食材を引き立てる器にしたいと思います。完成の暁には盛りつけ例と共にご案内します。お楽しみに〜!