和泉石材店

BLOG 「一言石句」

私たちが大切にしていること

DATE 2010.06.14

tataki1.JPG今日はあるお客様の石碑の製品検査です。「小叩き仕上」と呼ばれる表面仕上げに関するチェックで、最終的な仕上がりを決める大切な行程です。小叩き仕上とは、びしゃんを打った上にノミで平行に叩く仕上で、石の表情が最も柔らかく仕上がります。今回チェックしたのは五輪塔と新しい和型石碑です。五輪塔は日本全国に色々な形のものが残っており、平安末期から出現したと言われています。五大思想を反映しているので構成部材は5つになっています。色々と文献を読み込んで墓の歴史を調べ、その上で新しいデザインを提案しています。もちろん地方の風土なんかの影響も忘れてはいけません。私たちの五輪塔は、独自の比率で構成した他に無いデザインになっています。今年のお盆明けには東海市の普済寺汐見ヶ丘霊苑で据え付け工事を行います。

migaki1.JPG小叩き仕上に合わせて、小物の磨き方も「本磨き」「水磨き」等細かく使い分けています。写真の真ん中の穴は水受けで、汚れが落としやすいように本磨きになっており、その他は水磨きという仕上で、石の光沢感を押さえるように注意深く仕上げています。個人的にモノ作りに関わる以上、こうやって自分の足で現場に出向かないようになったら終わりだと思っています。小さな事の積み重ねがやがて全体の印象を決定します。ディーテールは大切にしないと。

tataki2.JPG現場では色々な問題が日々起こるものです。職人さんとの意見交換で得られる知識は貴重で、ここで得られた意見を踏まえ、製品に細かな改良を随時加えています。ここ1年でほとんどのモデルがマイナーチェンジしています。今年は大府市の霊苑オープンに向けて2モデル程ラインナップが増えます。和型の石碑が1種類。それに60センチ角の墓地に収まる小型石碑を1つ。どちらもかなり自信がありますのでご期待下さい。霊苑オープンと共に皆さんに公開出来ると思います。