和泉石材店

BLOG 「一言石句」

ミニカー到着その2

DATE 2011.04.28

Ferrari641:2.JPG前回のブログの続編で、ユーロ圏より仕入れたミニカーをご紹介しましたが、その続編です。こちらのミニカーはフェラーリのF1で、1990年にアラン・プロストが乗っていたものです。ちなみに個人的にこの車が最も美しいレーシングカーだと思っています。デザイナーはイギリス人のジョン・バーナード。ちなみにこの車、MoMAのパーマネントコレクションに加えられています。F1はレース毎にデザインに改良が加えられていますので、厳密に言うとバーナードのデザインに、スティーブ・ニコルスが改良を加えたモデルなんで、合作という形になります。これと見比べると現在のF1の形ってどうにも好きになれません。速くて美しいという世界とは全くかけ離れた世界になりつつあります。

JaguarXJR-9.JPGミニカーの中身を開封していると、イギリスのレーシングカーが出てきた瞬間何だかオイルっぽい雰囲気になります。特にこのジャガーのGr.CカーであるXJR9は。多分実車もオイルを沢山漏らしていたのでしょう。でも1988年のル・マンで見事勝ちました。それも31年ぶりの勝利!宿敵ポルシェ962の連勝を止めた劇的なレースで、ドーバー海峡を渡ってきたジャガーファンには忘れられないレースになったはずです。デザイナーはトニー・サウスゲートで、トム・ウォーキンショーがチームを率いていました。ジャガーのレーシングカーのカラーリングが印象的で、イギリス=パープルカラーと勝手に連想するまでになりました。力強く美しい、素晴らしいデザインだと思います。

JaguarXJR-14.JPG
こちらもジャガーのレーシングカーで、前述のXJR9とは同じカテゴリーとは思えない程デザインの方向性が異なります。理由はレースの距離が大幅に短縮された事によります。1991年より、従来の燃費規制のある耐久レースから、燃費制限の無い430kmのスプリントレースに近い性格のレースにルールが変更されました。結果として、より瞬発力を要求されるデザインが求められ、空力重視のマシンへと姿を変えました。この車はイギリス人ロス・ブラウンの設計で、ルールの読み方や戦略が生んだデザインとも言える傑作です。