梅雨が明けたらいよいよドライブシーズン到来です。ドライブの時に気になるのが運転席や助手席からの視界です。それこそ車のコンセプトにも関わる大切なポイントで、メーカーの主義主張が明確に感じ取れます。こちらの写真はフランス車。この車はフロントガラス〜ボンネットの角度が急なので室内から一切見えません。フロントガラスの角度がきついのでインパネの奥行きがあります。そしてセンターメーター。小さな車の割に意外と室内はゆったりとした印象があるのは、こういった余白があるからに違いありません。

こちらはイタリア車。こちらもインパネの全高を抑え、広く感じるようにデザインされています。小さな車らしいデザインです。意外とこういう素直なデザインの車って世界的にも珍しいのです。

こちらはイギリス車。ボンネットの緩やかなカーブが、常に視界の前に鎮座しています。如何にもイギリス車らしい景色。日常から切り離された感じがします。乗ってる人間にしか解らないある種の安心感を与えてくれます。

こちらもイギリス車。ボンネットの四隅が見渡せるのがミソで、車体の大きさを的確に把握できます。旅のお供にするなら個人的にボンネットの見える車を選びます。ボンネットが見えるというだけで、何だか車で走っている実感が倍増される気がします。それとそこへ映り込む景色が楽しめる事も。最近はこういう古典的な車の楽しみ方が殆ど出来ない状態になってきています。室内から見て美しいと思える視界を持った車が欲しいと思う今日この頃です。