和泉石材店

BLOG 「一言石句」

モータースポーツ

DATE 2012.01.24

peugeot905B.JPG景気の動向を受けやすいモータースポーツ。今年はル・マンからプジョーが撤退するようです。耐久レースは以前は市販車へのフィードバックの大きなカテゴリーでした。特に80年代後半から90年代初頭にかけて考え出された技術が、実際に現在の市販車に使われていたりします。例えばキセノンヘッドライトなんかがそれです。夜間走行のある24時間レースの場合、ヘッドライトが必要になるのですが、速く走るために少しでも明るくて電力消費の少ないヘッドライトが必要になります。また、かつてグループCと呼ばれるカテゴリーの車が走っている時、ル・マン24時間レースでは使用燃料が2550L/24hと定められていました。つまり、使用燃料の総量が決められていた訳で、燃費競争でもあったのです。使用燃料に制限を設けて競うという発想は、今の時代にふさわしいと思うのですが・・。写真は最後のグループCカーの1台で、プジョー905です。この車、車体を製造したのはフランスの航空機メーカーのダッソーです。この頃にはアマチュアがル・マン24時間レースを制するのは事実上不可能な状況にあって、巨額の投資が可能な体制を持っていないと勝てない時代になりました。メーカーの威信をかけて争った80年代後半〜90年代初頭、今からは想像もつかない位のメーカーがル・マンの頂点を目指していました。そんな時代がもう一度来るのかどうか。もう一度夢を見たいと思うのは私だけでしょうかね・・。