MGのV8モデルと言えばMG-B V8か、MG-RV8の2台。この本はこの2台に関する詳細を纏めた本で、ほとんどオーナー以外にはチンプンカンプンな1冊です。私の乗っているMG-RV8の製造過程が明らかにされており、知れば知るほど乗るのが怖くなる仕組みになっています。製造ライン上の職人さんは年配の方ばかりで、日本車の製造風景とはまるで異なる景色。熟練工による作業なんで安心出来るという考えと、ちゃんとボルトが締まってないんじゃないかという考えが入り交じります。ちなみにMGが自分の手元に来て10年以上になりますが、一度も不意のトラブルで止まった事はありません。巷ではあり得ない位壊れると思われているイギリス車ですが、以外とそうでもないのです。ただ、きちんと整備していないと巷の噂以上の壊れ方をします。

それにしてもイギリスの自動車文化というのは、こういう書籍1つにも表れています。これは日本じゃ絶対にありません。そもそも買う人がいない。自動車文化に興味が無いからしょうがないのでしょうが、そういう人に限って車が無くなったら生活出来ないハズ。お茶の文化は、栄西が中国から持ち帰り、千利休が茶道を大成し文化として根付きました。その間約300年。自動車が生まれて100年以上になります。イギリスやフランスのように、我が国で文化として根付くのでしょうか。