丸目のヘッドライトが好きです。部屋に置く照明器具の殆どは丸い形をしています。電球の配光が円状になっているので、当然と言えばそれまでなんでしょうが、屋外照明なんかになると、突然四角い形が増えてきます。門灯なんかは比較的四角が多いようですし、街灯も意外と四角があります。建築物自体は基本的に水平垂直のデザインですので、照明器具をそこへ組み込む場合、四角いデザインが良いのかも知れません。最近の照明器具はLEDを使っているケースが増えてきています。従来の照明と同じような光量を得る為には、LEDの場合光をある方向に集約してやる必要がありました。ですので、指向性が高い傾向が出てしまいます。家庭で使う照明器具であれば、LEDの数を増やせばある程度ぼんやりした光の照明器具が出来上がるのですが、車のヘッドライト等の大きな光量が必要な場合はそうはいきません。今のところ従来の白熱球を置き換えるかたちでLEDが普及していますが、LEDの特性をいかした照明器具デザインの再構築が起こりそうです。デザイン全般に及ぼす影響が大きなLED、誰かが革命を起こすと思います。それでも私は写真のようなヘッドライトが好きです。情緒というか何というか、郷愁を感じるのです。