7月にこの世を去ったセルジオ・ピニンファリーナ。写真は彼の父であるバッティスタ・ピニンファリーナの代表作であるチシタリア。MOMAのパーマネントコレクションにもなっている傑作で、フェンダー部分がボディと一体となった今日のカーデザインの基本とも言える車です。時代の扉を開いた本当に素晴らしい発想です。今の時代にこういうブレークスルーを出来るメーカーは無いと思います。こういう事を可能に出来るのは、デザインを専門に手がける組織が最も有力で、ピニンファリーナやイタルデザインなど、イタリアにはそういったカロッツェリアが沢山あります。日本には残念ながら自動車文化がここまで根付いていません。ユーザーの認識も車=便利な道具止まり。馬車の時代から続く文化のあるイタリアとの差は大きいと思います。セルジオ亡き後もピニンファリーナには頑張って欲しいものです。