写真は1990年代の車たちです。これすら今から30年も前になりますが、デザインは今も大きくは変わりません。変わったのは安全性と環境性能でしょうか。写真に写るエスティマもセルシオ(LS400)も過去に乗っていました。日本の車が欧米車に対してすこしばかりリードした時期です。エスティマは低重心のアンダーフロアミッドシップという妙なレイアウトを採用し、ミニバンの運動性能を大幅に改善しました。セルシオは高い組み立て精度による静かさや品質を持ち、その後の車造りを一変させました。

そして特別な展示はトヨタの歴代レースカー。GT-one(TS-020)が正面にありますが、速かったのに全く勝てなかったレースカーとして記憶に残っています。とにかくMTが弱く、大一番のル・マン24時間レースでは散々な結果になりました。何が無念かというと、トヨタがこのレースから撤退を決めた後、TS-020を手本にしたマシンでベントレーが勝ったことです。モータースポーツはその国の自動車文化の深さが関係します。今年限りでホンダがF1撤退を決めています。時代はモータースポーツに熱を上げている場合では無いのでしょうか・・・。