旅は折り返しです。向瀧では朝食も夕食に引けを取らず素晴らしいです。朝から固形燃料登場しちゃいます。そしてなんでもまた朝食の白飯は昨晩のお米と違う種類を使っているということで、昨晩のおかわりの回数に何かが壊れたらしく、朝食の白飯も勢いよく食べました。このおかわり回数はちょっとした事件です。相当数のおかわりです。涙が出てきそうです。美味しすぎて。朝っぱらからものすごい満腹と満足で、去りがたい向瀧さんに厚くお礼を申し上げ、福島を去ります。ありがとう！・・とその前に、ヤバすぎる「会津産コシヒカリ」を購入して帰ることにしました。何を忘れてもこれだけは。

福島からまた新潟へ。来た道と同じ道をひたすら走ります。福島の道はなんだかずっとこんなイメージです。おおらかな感じ。さらには平日のため殆ど車が走っていないので、「神隠し!?」という単語が頭によぎるような独走っぷり。開放感に充ち満ちでスイスイ進んでいると・・

・・・・・・・・なんで?　　まさかの渋滞！この車のまさに強敵が目の前に立ちはだかります。それこそ平日の昼間ならではの大がかりな工事で片側通行、15分間待てと。実にヤバイ・・・。異常に冷や汗をかく私たちが数分後、「もう、いい。蒸されてもいい。茹だってもいい。車が動かなくなる位なら」と半分捨て身でとった手段はエンジンを切って窓全開で待機すること。ならば意外にも山間の風が通っていて、なんとも気持ちよいのです。鳥の声や出てきたばかりの夏の虫の声や、ふだんのドライブでは聞こえてこない音が心地よく耳に入ってくるのでした。高速道路での立ち往生もこれなら良い。幸運な渋滞でした。

渋滞を越えるとまた気持ち悪いくらい順調に走行します。先ほどの渋滞で、お気楽主義の私とは違い、50倍くらいハラハラした夫は相当エネルギーを消費した様子。そうこうしているうちにもうお昼です。しきりに夫は「アレが足りん、アレが足りん」と口にします。アレとはもちろんアレ。我々の旅に必須カテゴリー「B級」であります。そういやずっと宿での食事です。実は夕食の後にいっちゃえー！と調べて置いた各地でもB級グルメ屋も結局極度の満腹により行けずじまいでした。ついにシビレを切らした夫が選んだ先は、せっかく新潟を通るなら新潟県内で降りようということで燕三条IC付近にあるらーめん「福楽」へ！絶対おいしいに決まってるいかにもなたたずまい。私は朝のおかわり事件により、そんなにおなかは空いていないのですがつきあうことにしました。

私はオーソドックスなラーメンを。夫は表面から麺が見えなくなってしまったチャーシュー麺を。ここはメンマがかなり変わっていて、此処で食べた人だけメンマを持ち帰り購入できるそうですが我々はもう丸1日あるので泣く泣く断念。しかしそう無いメンマです。ラーメンも美味しい！！！やっぱ旅はこれに尽きます。初めて降り立った新潟県から絶大なるウェルカムを受けた気持ちになるラーメンでした。しかしながら私は完食できませんでしたが夫がツルリと食べてくれました。さあこれからこの日の宿泊地、野尻湖へ。