韓国のデザイン事情2
DATE 2010.10.19
韓国で最も気になったのが車です。韓国には日本車とそっくりの車がバンバン走っていますが、中には突き抜けたデザインの車もチラホラ。日本の車も無個性な車が多いので、デザインに関してははっきり言ってお互い様といった所。インチョン空港からソウルへ向かう道中、異常ににフラットな舗装を走ります。何でも有事には滑走路になるようにとか。こういった所からも日本には無い緊張感が伝わってきます。最初に乗ったタクシーが何だか乗り心地が良く感じられたのはウソで、市街の道に入るととたんにドタンバタンのオンパレード。韓国の車は姿カタチよりも足回りが遅れている印象。ちなみに乗ったのは車名不明のヒュンダイの最新型ミニバン。高速道路の継ぎ目ではかなり直接的にショックを伝えてきますし、駆動系のバイブレーションも盛大。日本市場を開拓するにはちょっと厳しい完成度ではないでしょうか。
韓国では自国の車が圧倒的に多く、輸入車はかなり少数です。あちらでもメルセデス、BMWは強く、アウディやレクサスが追っている状況。インフィニティもチラホラ見かけました。ちなみにフランス車・イギリス車は極端に少なく、絶滅危惧種といった状況。関税の問題もあってか、輸入車は少なく圧倒的に自国の車、中でもヒュンダイの車が多いのです。今回目立っていたのはこの写真の車、KIAが売ってるsoulという車。コンパクトMPVと言うカテゴリーの車で、なかなかに個性的。平凡なデザインの車が多い中、ちょっと濃い口のデザインが受けている模様。海外にデザインスタジオを持ったり、デザインに関してはどのメーカーの手を打っているのでしょうが、一番の壁は乗り味ではないでしょうか。シトロエンもメルセデスも、乗り味があってのブランド。そこら辺をもうちょっと理解しないといかんですね。