40周年
DATE 2010.11.27
1970年に発表されて以来40年を迎えたレンジローバー。単一モデルとしてはかなりの長寿モデルです。ポルシェ911は1963年に発表、今も同じ基本コンセプトの元で存続し続けています。この度40周年を記念した書籍を購入しました。今年6月に亡くなったスペン・キングの代表作で、個人的に最も尊敬するエンジニアでもあります。40年間の間に色々な事件が起こった訳ですが、最も影響が大きいのが資本が変わったこと。最初はホンダの傘下に、その後BMWの傘下に入ったと思ったらフォードの傘下に。で最後はタタ傘下。現在のモデルはBMW傘下時代に開発されたモデル。それが資本が変わる度に資本元の「都合」でアレコレ変更を受けて現在に至ります。この本を読んでいて一番胸を打たれたのが、BMW傘下になった直後に開発をスタートした第三世代のデザイン案。ランドローバー社のデザインチームと、BMW社のデザインチームがコンペをした経過が載っています。自分がランドローバーのデザインチームだったら絶対に負けたくない。それこそ渾身のデザインなんだと思う。2002年に発表されたBMWの息のかかったレンジローバーは、4WDのコアなファンからすると今一評価が芳しくないようですが、ことデザインという意味ではこの時代で最高のデザインだと思う。スペン・キングのオリジナルモデルをデザイナーが相当大切にしていた事が解ります。自分がデザインするモノも、やはり40年〜50年は鮮度を保ち続ける事を目指しています。大切なのはデザインの切り口。その切り口が正しかったかどうかは私がいなくなってから評価されるのでしょう。