倉敷民藝館
DATE 2011.05.01
倉敷の最も美しい景色がココ。旧い建物も良いのですがやっぱり水と木の美しさがあっての倉敷だと思います。穏やかな水面を見ていると、時間がゆっくり流れているような気持ちになります。もう終わってしまいましたが桜のシーズンは最高に美しく、水面に落ちる桜の花びらをぼんやり眺めると、ついつい時が経つのを忘れてしまいます。
ご存じ大原美術館です。今年は児島虎次郎の生誕130周年という事で、展覧会が催されています。大原美術館のコレクションの収集を行った児島虎次郎。西洋美術が日本に殆ど知られていない頃、その確かな審美眼で選び抜いた作品は、モネやマティスといった巨匠の作品はもちろん、当時無名の作品も含まれていました。無名の作品は後に大きな評価を得る作品が多く、虎次郎の収集能力の高さを物語っています。そんな虎次郎も47才でこの世を去ります。短い人生の中でこれだけの功績を残せるとは、ちょっと信じがたい気持ちになります。展覧会では虎次郎が収集した作品と、画家児島虎次郎の作品が見られます。児島虎次郎展は5月15日まで開催しています。
倉敷で個人的に最も興味を持っていたのが「倉敷民藝館」です。濱田庄司、河井寛次郎、バーナード・リーチなど、民藝運動に関わる作家の作品が展示されています。全国にある民藝館の中でも東京に次いで2番目に出来た民藝館で、倉敷という町に欠かせない存在と言えます。江戸時代の米倉を改装した建物も一見の価値があり、倉敷へ行かれたら是非とも立ち寄ってみて下さい。