和泉石材店

BLOG 「一言石句」

「【MIJP】近江八幡ツアー・日本文化とヴォーリズ建築をめぐる」ヴォーリズ建築編

DATE 2011.07.02

vories06.JPG佐川美術館の次はヴォーリズの建物を見学。今回はヴォーリズ記念館とウォーターハウス邸を見学。あちこちでヴォーリズの建物が雑誌に掲載されていたりしますが、ヴォーリズが最初にこの地に渡ったという意味でも、近江八幡のヴォーリズ建築は格別の意味合いがあります。個人的に京都にある駒井邸なんかがオススメなんですが、ヴォーリズ建築の触りには近江八幡は最適だと思います。ヴォーリズの建築を単に建築という枠組だけで見ていると、実に勿体ない。ヴォーリズの生い立ちから解るように、元はというとキリスト教の布教を目的として来日している訳ですので、キリスト教のある程度の理解は不可欠と言えます。当時の日本家屋の間取りを頭に思い浮かべると、ヴォーリズ建築のキッチンや階段室のプランや、扉の開き勝手、窓の配置や収納の取り方、全てにおいて違いすぎるのが解ると思います。特にキッチンなんかは、日当たり良好で通気抜群な所が多いのです。日本の台所が土間で陽の当たらない場所に設けられていたのとは対照的です。その根底にあるのがキリスト教の精神なんです。何もキリスト教に改宗する必要はありませんが、少し読み込んでみるとヴォーリズ建築はより理解しやすくなります。物事なんでも根底にある考え方が大切です。住宅の長い廊下を嫌ったヴォーリズの精神。それが何処から来ているかを探してみてください。