タンチェア
DATE 2012.06.28
1955年にデザインされたタンチェアはデンマークのムンケゴー小学校で使うためにデザインされました。ベロ(舌)みたいなデザインなんで、タンチェアという名前になっています。このムンケゴー小学校は一度訪れてみたい建物で、素晴らしいデザインです。ヤコブセンの建築の特徴として、建物内部のありとあらゆるものを自らデザインしています。そんな小学校での利用を目的としたこのタンチェアは、座面もちょっと狭く、当たり前ですが大人が使うにはちょっと厳しいのです。現在販売されていないのはその辺の実用性の無さからきているのでしょうか。ただ、この椅子にしかない雰囲気があるのも確かで、個人的にはかなり気に入っています。オブジェとして土間の空間に置いておけるのは、この椅子とジオ・ポンティのスーパーレジェーラ位。我が家では土間にポツンと置いてあり、来る人を優しく出迎えてくれています。椅子は座るためだけに非ず。