基本的に客人を台所に立たせる主義の我が家です。我が家の台所のどこに何があるかわかっている人が増えてきて、こんなにありがたいことはありません。我が家のキッチンツールで最も不評だったのがキッチンバサミでした。一応その辺で売っていたものではなく、妙にデザインされたものを選んだつもりだったのですが、はさみを使う際というのはボヤボヤしてられない場合が多く、使う人はだいたいこのはさみの使い勝手の悪さに苛々させておりました。やはりこういうのは基本的でシンプルな使い勝手が良いと思い、再び選んだのがヘンケルスのツインクラシックです。1938年にツヴィリングが、世界で初めて料理に必要な要素を備えた万能バサミとして発売しました。出汁昆布やカニの殻などの堅い食材から、ビニールなどの柔らかいものまで、申し分ない切れ味。もちろん切るだけでなく、栓抜きの機能も、びんやねじ蓋を開ける機能も備わっています。お料理下手なのに、どうしてこの基本的な道具にしなかったのだろうと激しく後悔。でも回り道したからこそ出会えた逸品です。大切にお手入れして、ずっと使っていこうと思います。