和泉石材店

BLOG 「一言石句」

常滑陶芸研究所

DATE 2014.10.15

horiguti141.JPG常滑市の建物で見ておくべきものがあります。それは堀口捨己設計の「常滑陶芸研究所」です。少々解り難い場所にありますが、一見の価値があります。堀口捨己と言えば八事の八勝館が有名ですが、常滑陶芸研究所はRC造。当時としてはかなりモダンな建物だったと思います。1961年に竣工した建物ですが、正面入り口にはガラスブロックがあったり、当時最先端であった材料が至る所に用いられています。しかし、深い庇や左右非対称のファサードなど、和風建築の面影も強く感じます。常滑陶芸研究所は、伊奈製陶の創業者である伊奈長三郎氏が、自社株を常滑市に寄付した事によって建てられました。その目的は常滑の常滑陶藝の興隆。その遺志は現在でも受け継がれ、陶芸研究所として若手陶芸家の育成を行っています。

horiguti142.JPG吹抜けにある吊り階段は金色!こういう軽快なディテールは今見ても新鮮な印象を受けます。そう、この建物はもの凄く強い表現に溢れているのです。特に色彩に関しては、かなり前衛的な印象があります。茶室もこの建物には設けられていまして、見応え十分。常滑にお寄りの際は是非一度足を運んで見て下さい。
とこなめ陶の森 陶芸研究所
住所:常滑市奥条7-22
開館時間:午前9時〜午後5時
休館日:月曜日