和泉石材店

BLOG 「一言石句」

植田正治写真美術館その2

DATE 2016.08.27

ueda1.JPG植田正治写真美術館は、鳥取出身である植田正治の作品が展示されている個人美術館です。1995年開館ですので既に20年前の建物ですが、昨年外壁等の改修工事が完了しています。ですので写真の通り建物コンディションは最高。設計は高松伸。6年程前のこのブログでご紹介したドローイング集にも、高松伸の作品がとりあげられていますが、独特のドローイングが印象的。もう無くなってしまいましたが、心斎橋のキリンプラザなどの設計者としても知られています。そんな高松伸の作品の中でも、個人的に最も気になっていた建物にようやく行く事が出来ました。大山を一望出来るもの凄い立地。田畑の中にポツンと建てられたコンクリートの建物は、それだけで見ていると凄いボリューム感。ところが大山と対比すると別段大きな印象はしません。大自然恐るべし。この建物の売りは何と言っても中から眺める大山にあります。そして建物の1室はカメラの仕組みを模したデザインになっています。

ueda2.JPGこちらが美術館内から眺めた大山の様子。帽子の姿が映っているのは、ガラスに帽子のシルエットがプリントされているのです。ステッキと傘が置かれていますので、それを使って写真遊びをするのです。植田正治の作風を反映した面白い仕掛けで、3歳児の娘は気に入り過ぎて2度も遊びに行っています。階段の手すり等のメカニカルなデザインに高松伸の特徴が詰め込まれていたり、非常に密度の高い設計となっています。植田正治の作品も、家族写真等があるので意外と子供も楽しめると思います。わざわざ鳥取まで行った甲斐がありました。季節が変わると景色も変わるので、是非とも冬にまた期待と思います。