森の中の家 安野光雅館
DATE 2018.01.15
久美浜にある「和久傳の森」の中に「森の中の家 安野光雅館」があります。安野光雅さんの作品が展示された建物は安藤忠雄さん設計。久しぶりの建築見学に心躍っておりました。大阪にいる時はしょっちゅう安藤さんの建物を見ていましたが、愛知県ではなかなかお目にかかれません。そんな事で大いに期待をして行った訳です。早速アプローチの打放しの壁で遊ぶ子供二人。足音が反響するのが面白いようです。
肝心の建物がこちら。木造ではありません。構造はRC。子供が走っている写真にあるRCの壁には溶融亜鉛メッキされたスチール製笠木が付いています。笠木には伸縮の為の目地が一定のピッチで設けてありますが、壁との関係がどうにもちぐはぐ。そういう細かな問題は全体に及んでいまして、何だか安藤さんらしくないのと同時に安野さんらしくもない。建物内のトイレなんか、もはやサービスエリアのトイレ並み。何なんでしょうかこのモヤモヤ感。普段建築の雑誌は読んでいませんから、建築家が選ばれた経緯やデザインのプロセスは全く分かりません。ですがこの建物からは建築家と作家のモヤモヤしたものが伝わってきます。もちろん安野さんの絵は素晴らしいものばかりでした。私の勝手な安野さんに対するイメージはやはり空想工房がベースにあります。遊び心や好奇心、数学的なトリックなど、こちらの意表を突く何かを期待したのがそもそもの間違い。モヤモヤは多分こちらの先入観だと信じたいところです・・・。