和泉石材店

BLOG 「一言石句」

暖房とデザイン

DATE 2019.11.23

nissyasyutoku.jpgちょっと寒い日が来ると嬉しくなる事があります。それは薪ストーブに点火出来るという事。安曇野の山林舎さんで打ち合わせしたのがまさに去年の今頃。工事の際にも小松石の板石との取り合いを慎重に検討しました。その薪ストーブがなかなか出番が無いのです。もちろん、薪ストーブの稼働日数は少ないほど良いのです。何せ薪のコストや手間を考えると、最小限の登場回数で、最大限楽しめれば良いのが薪ストーブなんです。ですからいかに建築側でパッシブな暖房環境を用意出来るかが設計者の腕の見せ所。写真はある昼間の居間の様子。太陽がバンバンに降り注ぎ、部屋の中は23〜24度位に達しています。窓際はもっと暖かいのです。日中はスクリーンの類いを全て開け放ち、太陽光を積極的に採り入れます。これを日射熱取得というのですが、冬はこの日射熱が沢山欲しくなります。逆に夏は避けたい。庇の出がそういう快適性や光熱費に大きな影響を与える事になります。日中の気温が上がるともはや暖房器具すら不要な位に日射熱を利用しています。建物内部のコンクリート躯体が23度程度になっていますので、夜中も何となく暖かい。真冬の氷点下になったら必ず暖房は必要になるでしょうが、今のところ最低気温が10度以上あると暖房はいらない感じです。それも含めてデザインなんです。そもそも敷地配置の段階で陽の当たる角度や採光を考えておかないと駄目で、後からどうこう出来る問題ではありません。美しいとか格好良いとか言うのがデザインだと思ったら大間違い。こういう生活者にとっての実質的なメリットを供給出来た上での美しいとか格好良いが無いと本末転倒なんですよ。そんな事で最低気温が1ケタの日に薪ストーブを試験運転してみます。