東松家住宅
DATE 2020.01.20
明治村においてライトの設計した帝国ホテルを別としておくと、東松家は必見の建物と言えます。私が行った時はガイドさんがいて三階部分まで入ることが出来ました。元々名古屋の堀川沿いに建っていた建物で、東松家はここで油を売る商売をしていました。電気の時代が来ると油の需要が減ったため銀行業へ転身します。江戸末期には平屋だった建物を曳屋した上に増築に増築を重ねて今の姿になったそうです。
木造3階建ての吹抜けには、柔らかな光が差し込むように窓があります。沢山の人で賑わう建物だった事を想像しながら歩くと、本当に当時の暮らしぶりが眼前に現れたかのような感覚になります。江戸〜昭和を生き抜いた建物が残したメッセージを読み解く事が本当に面白い。
三階の客間で正座をして眺めた景色がこちら。もちろん堀川沿いとは景色が違うでしょうが、昔の日本の建物は畳に座って眺める事を前提に造られているのです。これが椅子に座ってみていたのでは全く違った景色になるでしょう。名古屋にも沢山古い料亭がありますが、そのほとんどが机に椅子に変えられています。高齢化社会においてそういった対応はもはや不可欠なのでしょうが、便利な椅子座の裏で失われた景色がある事を忘れてはいけないと思うのです。そんな事で、明治村に行ったら是非東松家住宅を探検してみてください。