誰でも知ってる位有名な椅子です。アルネ・ヤコブセンの代表作であるこの椅子は、アリンコチェアから3年後の1955年に発表されました。シルエットだけでも判別できる位の個性のある椅子で、偽物が多数売られています。正式には3107というシリーズ名があり、3101がアリンコチェアですので、3107はシリーズ7となる訳です。3101のオリジナルは足が3本ですが、3107は元々4本足。市場のニーズにも応えた形でもあったようです。

スタッキング出来るのも特徴で、このお陰で大量に椅子を使う場所での採用例が多くなっています。部品点数も少なく、丈夫で長持ち。おまけに椅子だらけの空間でも、決して景色を邪魔しないシンプルな美しさもあります。ロングセラー商品の条件が全て揃っていますね。私が持っている3脚は全て廃盤色。木目をいかしたピンクと水色、そして黒です。コレ破格でした。とてもじゃないですが現在の価格では買えません。身近だったセブンチェアも気がつけば高値の華。ちょっとした高級椅子になっちゃいました。