天井がらみの情報は方々で語られていますので、床周りの石工事を中心に拝見。お墓の場合は石にはステンレスが当たり前。こちらはリン酸処理された溶融亜鉛メッキ鋼板です。正直石材の風合いには断然こちらが合います。こういう全体の調和を徹底的に詰める事がどれだけ難しいか。建築家の力量はこの辺りにはっきり出てきます。

こちらは建物内部の入り隅部分。サニタリータイルで良く見かける形状。石工事は相当大変。メンテナンス等実利のあるディテールですから、供養塔やら大きな案件で石屋も使えると思います。

金属部分は終始同じ素材を使っています。木質素材と石材、そして金属が古い町並みに調和する。自己主張は控えめに。ですが何も感じないような設計にはなっていません。よく見ると色々と見所が出てくる。ホント良い建物でした。写真より実物の方が絶対に良いので、京都へ足を運んだら是非鳩居堂へ寄ってみて下さい。