和泉石材店

BLOG 「一言石句」

エルボーチェア

DATE 2010.07.18

CH20-1.JPGこの椅子はハンス・ウェグナーのが1956年にデザインしたものですが、その後製品化されず、2005年になって復刻されました。私たちの事務所の打ち合わせスペースで使用しているもので、オーク材のクリア塗装+座面はレザーという組み合わせは今は無いようです。復刻された初期のモデルで、徐々に良い風合いになってきました。スタッキング(椅子を重ねて積める)出来るのが機能面の最大の特徴で、座り心地がそれによって犠牲になっていないのがさすがウェグナー。座面がふくよかで、厚みがあるので実に気持ちよく座れます。Yチェアなんかと比較して、こちらの方が疲れないと思います。座面も高いので姿勢良く座れ、自然と背筋が伸びてきます。部材も割と肉厚で、頼りがいのある椅子と言った印象。背もたれに繋がる部材の断面が徐々に細くなってるところ、ただのゴツイ椅子とは違う繊細さは、こういうディテールの積み重ねでしょう。椅子はデザインの本当に良い教材だと思います。