目利き
DATE 2010.09.10
何時か欲しい車はイギリスのロータス・スーパー7のシリーズ2。1960年代後半の車で、いわゆるクラシックカーとして一定の評価がされている車です。最近ふと考えたのですが、例えば何十年、何百年と時間を経て一定の評価が出ているモノに対し、価値があるとか、価値がないとか言うのは本当の目利きではないのではないかと。つまり自分は目利きではないと確信してしまったのです。今まで集めた北欧家具も、フィン・ユールのNo,53なんて昔から評価が高かった。モーエンセンのJ39もしかり。つまり、既に誰かが評価した後を追いかけていたに過ぎません。じゃあ本当の目利きってどんなんだと言われると、新しいモノの中から価値を見いだせる人の事ではないでしょうか。時代を経て価値が出るであろうモノを生まれた瞬間に識別出来る人。クラシックカーだって元々は新車です。新車の時代にその価値に気がついている人っていたと思います。50年経ってから買うのは答えを教えてもらってるようなもの。もちろん目利きなるには歴史や文化をきちんと理解していないといけません。骨董好きも良いんですが、新しいモノの中から自分の目で将来の骨董を見極める。そんな目利きになる為に今日もアンティークを楽しむのです。