韓国のデザイン事情1
DATE 2010.10.09
3泊4日の韓国滞在中様々なデザインを目にしたのですが、ダントツのデザインをしていたのはo’sulloc(のティールームです。有名なのが明洞(ミョンドン)にあるお店ですが、一足のばして仁寺洞(インサドン)のお店に行く事をお勧めします。デザインは勿論、店員の教育に至るまで明らかに明洞より仁寺洞のお店の方が良いです。以前は済州島だけでしかo’sullocのお茶は楽しめなかったようで、済州島にはお茶の博物館まであります。仁寺洞のお店の周辺は骨董のお店があったり、ギャラリーが点在していたり、新旧入り交じった街並みになっています。周囲のお店もデザインに力を入れた場所が沢山あり、実に見応えがあります。中でもo’sullocは飛び抜けた存在で、外観からも意気込みが伝わってきます。ちなみにこの外壁は溶岩です。取り付け方法をのぞいてみたのですが、ステンレスのアングルをルーズホールで・・・溶接?!。変位を考えるとちょっと怖い工法で固定されています。何カ所がクラックが入り、ちょっと危ない場所もあったし。地震来ないからいいかみたいな感じでしょうかね。
店内は外観より手が込んでます。様々なテクスチャーが使われていますが、色調が上手にコントロールされていますので、かなりクリーンなイメージになっています。コスト面もそこまでお金に物を言わせて感がありません。テーブルなんかシナの積層合板ですからね。そう、センスが良いんですよ。出してるものがお茶ですから、本来これくらい軽快でないと。ただ、男用トイレはやられました、全面ダイノックシート貼りな上に3階に設置。スペース・コスト共に女性用にかなり偏った配分。お客の大部分は女性ですからね。ここはしょうがありません。この店で始めて「割り付け」や「納まり」に気を遣った設計に出会いました。ちなみに接客に「敬語」を飛ばしていたのはこのお店だけ。従業員の教育にコストを掛けるのは非常に良いことだと思います。欧米人の来客も多く、皆感激している様子。商品のパッケージングや説明にも丁寧さが伝わってきます。韓国へ行かれたら是非足を運んでみて下さい。