亀十のどら焼き
DATE 2012.03.03
この度結婚した私(嫁)の義妹を、これより彼女の拠点となる関東へ送り届けるという大役を我ら夫妻が担うことになり、一泊二日の弾丸ツアーを決行いたしました。西の阪神間はそこそこな私は、東はほんとからっきしで、これまでの人生でほんの数回しかTOKYOという地へ赴いたことがありません。一番最近で訪れたのも数年前です。これまで東京の中でも「めまぐるしく変わる東京」的な方面に向かっていたのですが、何故だか今は「ずっとかわらない東京」の方が興味津々で、これまで素通りしていた浅草へ行ってきました。もうこの景色だけで「とらさーーーん」です。そしておのずと、そこらから聞こえてくる言葉に「江戸っ子言葉」が聞こえてこないものかと耳を澄ませてしまうのです。そう思うと、東北に行ったときに東北弁を聞きたかったように、この都会の真ん中でもここは地方であることを探し、実感します。
こんな私が「浅草に行く」とFacebookやtwitterに呟くと、みんな色んなお勧めスポットを教えてくれます。とても嬉しい!教えてくれた中に、浅草では「亀十のどら焼き」は絶対!とのことで早速行ってきました。私自身も亀十は以前戴いたかりんとうが忘れられず、ちょうどビンゴでした。大正末期から続く老舗で、普段はおばさま達でごった返しているそうな。幸い私たちが訪れた時はすんなり購入出来ましたが、それでも賑やかでした。友達に教えて貰ったどら焼きはとても有名なのだそうですが、誰が見ても、ただ見ただけでそれがおいしいことがわかる見た目で、ひとくちほおばると見た目のおいしさを遙かに超えてくる美味さ。皮からあんこから、何て言ったらいいのか「心のあるおいしさ」なのです。だれでも好きになっちゃう味です。どら焼きは関西に行くとみかさと呼ばれていたり、中部地方の某お菓子やさんでは、やはりどら焼きとは違う名前で売られていたりと、同じ形態の食べ物がどこでも食べられますが、だからこそこういう食べ物がとびきりおいしいと本当に幸せになります。ちなみにこちらのかりんとうの形状はかなり特殊。私にとって忘れられないこのかりんとうは、是非訪れてみて確かめてみてくださいね!