私(嫁)が愛知県民になってよかったと感じたことのひとつに、「フルーツパーラーれもん」に出会えたことだったりしてます。(HPの「れもんの思い」コーナーでは、ザ・テレビジョンの表紙もびっくりな画像が登場します。)フルーツパーラーという甘美な響き。創業40年以上にもなるこのフルーツパーラーは、名古屋の人からすると当たり前のような存在のようですが、案外このクオリティで堂々としたフルーツパーラーは他の都市ではそうそう見られないような気がします。(私が知らないだけかもしれませんが)こんなに自信たっぷりに美味しいとしか思えないフルーツの取りそろえで、さらにそのフルーツの一番おいしい時期のものを使ったジュースなどを味わせてくれるパーラーでは、私も私の地元の姉も衝撃でしかありませんでした。最初メニューを見ると、ジュース１杯の値段が正直勇気を出してでしか注文できない価格なのですが、店を出る頃にはそれが妥当というより、安いとさえ感じてしまう満足感を得られます。JR名古屋高島屋のお店ではカウンターなので、作ってくれる様子が見ることができ、作る方のそのフルーツを扱う手が、実にフルーツ愛に溢れていてなおさらそう感じてしまいます。それに、例えばですが、メロンってこの味の時が一番おいしいというのだ、とかいうちょっとしたお勉強にもなります。私にとってもたまの贅沢ですが、廃れて欲しくない立派な食文化なんじゃないかと思うのです。