sound bites
DATE 2012.08.14
世の中には数々のグルメ本が売られています。ご当地グルメからミシュランの星つきのお店の紹介まで、筆者の主観で書かれています。ここで大切なのは筆者がどういう人かという事です。多くは食に関わる職業に就いているますが、なかにはブロガーが出した本なんかも出ています。こういった本は、単純に旨い不味い、雰囲気が良い悪いといった、美味しく食べる事だけを目的にしています。加えて他のお店との相対的な評価なんかもあります。今回ご紹介する本は、こういったグルメ本とは全く次元の違う物で、フランツ・フェルディナンドというロックバンドのメンバーが執筆しています。元々飲食業もしていた事があるアレックス・カプラノスが、ツアーなどで回った20カ国で出会った食を面白おかしく表現しています。例えばマトンに関して、「子羊のラムちゃんが一歳の誕生日を過ぎると、いきなりマトンというダサい名前で呼ばれる」などと解説。確かにその通り。ラム肉の○○というと妙に高級なイメージがつきまとうけど、マトンの○○というといきなり缶詰的になる。名古屋や大阪の食にも遭遇していますので是非一読下さい。ロックを感じるグルメ本、なかなか無いですよ。