以前から気になって気になって仕方なかったお店、半田のオリエントバーガーへ行ってきました。昭和後期がそのまま何も変わらず残っているたたずまいには、行かない他ありません。創業当初からずっとある『100円バーガー』は外せないメニューとして、何を食べるかは行ってから決めようということで、いざ入店！

Yシャツネクタイにエプロン、そしてメガネの男性が｢いらっしゃいませ｣と出迎えてくださいました。ちょっと、びっくりしてしまいました。もうワクワク最高潮です。この人が店主だと、お店をぐるりと見て一目でわかります。店内は、おそらく創業当初から変えていない内装にすべて手書きで書かれたメニューが、彼のまじめそうな風貌にしっくり来るからです。各バーガーをセットにすると、ポテトとチキンナゲットが付いてきます。飲み物は別です。珍しいなあと思いながら、セットを注文して、飲み物を注文すると｢表の自動販売機でも買えますよ｣と。｢いや、店内で食べますので｣というと、また｢自動販売機の方がお得ですが｣と仰る。その良心さ感激して自動販売機で無く、お店で注文しました。自販機に無い、コーンスープを。注文してからすべてを作り始めます。手際よく、無駄のない動きで着々と用意される店主に、ものすごい熱視線を投げつけていたことと思います。私が気になるのは、バーガーも勿論そうですが、コーンスープ。我々のトレイの上に、セットのモノが並べられ、最後に飲み物、という時が来ました。ポットからお湯を出しています。｢ああ、粉末タイプか｣と思うもつかの間、そこからトレイにおかれるまでの時間が長いのです。粉末タイプのコーンスープはコツを得てないと上手に混ざりません。おそらく時間をかけてまぜくりたおしているに違いありません。できあがり、本来なら真っ先にバーガーに手が伸びる処を、私はコーンスープへ。案の定、完璧な塩梅です。模範的です。濃度も申し分ありません。これでバーガーが美味いかどうかなんて決まったも同然。いわずもがな、U・MA・Iです！！！

実は私(嫁)自身、ハンバーガーは得意ではありません。大手ハンバーガーの独特のパテがどうも良くない意味で後を引いて少々苦手なのです。そんな心配を吹っ飛ばされました。やわらかいし(パンも)ジューシーなのです。ファストフード店から此処だけは外したくなるくらい、他と比べ手間がかかっているし、味わって食べたくなります。地元の方とおぼしきお客さんが入ってこられ、ここでも注文の通(ツー)極まりない頼み方が耳に入ってきて、もうシビれてしまいました。次に来たときに頼むメニューを決めて大満足でお店を後にしました。ごちそうさまでした。