和泉石材店

BLOG 「一言石句」

先祖供養と志摩の味

DATE 2019.08.20

awabi1908.jpg我が家には先祖供養をするための仏壇も無いしお墓もありません。要するに新家と呼ばれる家族なんです。祖父の眠る伊勢志摩には年に1回行けるかどうかです。おまけに盆と彼岸はお店があるので仏事参加が不可能。で、我が家なりの供養が写真の海産物です。祖父が好きだった和具の鮑やサザエを食べるのです。海の男だった祖父を思い出しながら皆で昔話をするのが一番の供養。

sazae19082.jpgサザエはバター醤油で炒めます。ちょっと濃いめに味付けて、パンを用意しておきます。私が子供の頃は海に潜ればサザエや鮑がいました。海中を眺めていれば二枚貝が目の前を泳いでいました。そいう思い出が一緒にお皿に盛られているのです。

sazae19081.jpg祖母はいつも海産物を送ってくれていました。ですから子供の頃からず〜っと伊勢志摩の海産物を食べてきました。こうなってくると美味しいとかそういう話ではもうないのです。実は長女の名前には祖父の名から人文字もらっています。そして次女は祖母が好きだった伊勢志摩の真珠から一文字もらいました。先日長女から自分の名前の由来を尋ねられました。祖父から一文字貰った事、そしてその文字が神の意を聞き、それを伝える意味がある事を伝えたらえらく喜んでいました。一番喜んでいたのはもちろん祖父だと思いますが・・。