私が父親として威厳を保てるのはこの玉せんを作っている時なんです。ミシュランの星持っているシェフにも勝てると勘違いしているのが私です。小学生の頃、近くの駄菓子屋で買って食べた玉せんの味は格別。とんでもなく美味しく感じたものです。店のオバチャンは面倒くさそうに焼くのですが、これが学区で一番美味いと評判で、割と遠くからも遠征してきていました。今ならSNSでとんでもない人気になっていたでしょう。

その駄菓子屋の周りには口にマヨネーズを付けた子が沢山ウロウロしていまして、何だかおかしな光景でした。うちの子ももれなくマヨマミレになりながら美味い美味いと食べるのです。多分天才料理人だと思われています。これからも玉せんを定期的に提供し、父親の威厳を保ちたいと考えているチッポケな父ちゃんでした。