我が家には祖母の代から通っているお店が何件かあります。先日結婚した弟夫婦ですが、式に先立って親族だけの食事会をしました。実は私も同じお店で同じ事をしています。名古屋市内にある「西本」という鰻屋さんで、昭和5年創業です。こちらのお店で色々と教えられた事があります。それが何かと言いますと、お店の中が何だかスッキリしているのです。掃除が行き届いているとかそういう次元の話ではなく、店内に余計な掲示物が一切無いんです。普通のお店ですと、ビール会社のポスターがあったり、土用の丑のポスターがあったり。色々な情報が目に飛び込んでくる所ですが、こちらには一切それがない。美味しい鰻のお店は西本さん以外にも沢山あると思います。しかし、こういった事まで出来ているお店はなかなかありません。真っ赤な大安売りののぼり旗を出していたり、如何に目立つか以外の目的を考えない店が殆どです。極めつけは土用の丑の日が定休日である事。初代の頃から鰻の供養という事で西本さんはお休みします。私たちの業界で言うとお彼岸・お盆にお休みするのと同じ感覚ですかね。我々ももう少しで従来の看板等が一掃されます。控え目ですが中身のある主張を貫きたいと思っています。