英国嫁記:Piccadilly Circus Circus
DATE 2012.10.07
ブライトンからロンドンへ戻った日曜日の夕方、その日宿泊するホテルの周りをウロウロとしていました。オールドボンドストリートのドン突きの大きな通りをピカデリーサーカスの方へ歩いて行くと、なんと通行止めで歩行者天国になっているではありませんか。何やらわからない大がかりな仕掛けがされており、何が起こるかわからないまま、とにかくワクワクしながらエロスの像周辺に群がる人混みに紛れておりました。辺りを見ると「Piccadilly Circus Circus」とあり、ピンときました。ここでおそらくサーカスが行われているらしいのです。まだパラリンピック中だったこの日のイベントは、五輪イヤーを記念してロンドン市内の各地で開かれている芸術文化イベント「London 2012 Festival」の一環で、ここでは「ピカデリーサーカス・サーカス」と題されたイベントに世界各国から250人のパフォーマーが集結したのだそうです。
徐々にあたりが暗くなり始めた宵やみが訪れると同時に、ミステリアスな音楽が流れ始めました。そこに集まる人々が見上げる視線の先、ありえない場所に、これからのパフォーマーを思しき人が数人います。ここでのパフォーマーはフランスのサーカス団「Les Studios de Cirque」で、地上34メートルに張られたワイヤから、白い衣装に身を包んだメンバーらが、大量の羽毛をまき散らしながら次々と降りてきます。格好良い音楽も相まって、本当に幻想的。
抜け出せなくなっては困るので、少しずつ群れの外へ移動しつつ、パフォーマンスに酔いしれました。クライマックスには巨大な白い天使まで浮遊し始めました。そこには相当量の羽毛がまき散らされ、前が見えないような状態に。最終的に地上には1.5トンもの羽毛が降り積もり、羽まるけの大人がその辺をウロウロしていて愉快でした。そういえば、オリンピック期間中だったのをすっかり忘れていたので、旅中この先もこういったスケールの大きな仕掛けに驚かされるかもとワクワクしました。それでなくとも型破りなロンドンなのに!