弾丸箱根トリップ:山のホテル
DATE 2012.10.17
箱根ネタ続けます。箱根の旅で泊まったのは「小田急山のホテル」です。何年も前にこのホテルを紹介していたテレビを観てずっと行ってみたいと思っていました。山のホテルはそもそも三菱の創業者岩崎彌太郎の甥、岩崎小彌太男爵の別邸が建てられていたところでした。目の前には芦ノ湖が広がり、その隣には富士山が見える贅沢すぎる立地です。敷地内には3000株のツツジと300株のシャクナゲが植えられていて、今時期とは正反対の5月頃には見頃を迎えてまさに別世界が広がるそうです。歴史のあるホテルではありますが、建物自体はそこまで古い印象はありません。といって新しい印象は全くないです。色々と手が加わっていたりしますが、新旧が混沌としておらず、ちょうど良いバランスに上手に保たれているので、とてもホッとできる過ごしやすいホテルだと思います。
旅先では夕食を外で食べてくる場合が多いですが、今回はひたすらこのホテル近辺で散歩したりしてゆっくり過ごすつもりでいたので、夕食もこちらでいただくことにしました。1泊2食付きの宿泊とかいうと、旅館であってもホテルで会ってもだいたい量が多いのが心配です。でも山のホテルの洋食は評判がすこぶる良いので、その伝統のフルコースディナーの品数を減らして貰い、質をアップして欲しいとお願いをきいて貰えました。山のホテルには温泉があるので、身を清めてから挑みました。評判通り、それ以上でとても感激。特に感じたのはあらゆるお料理にかかっているソースがやけに美味しく感じてしまいました。いつまでもパンにつけて食べてしまいました。
朝食は昨晩洋食だったので、まあ朝は和食にしようかと悩みましたが、このテラス席を見てそんな悩みも消え失せました。少し肌寒さがあったけれど、こんなすばらしい席なら何でも我慢できます(少々過言)。ホテルの朝ご飯って、ビュッフェで食べ過ぎたり、その他でもだいたい量が多くて食べた後に昼ご飯の心配をしなくてはならない場合が私たちには多いのですが、ここでの量はほどほどでバランスも良くて、食後身軽に動ける喜びを改めて得ることができました。
おまけですが、山のホテルから見た夕暮れ時の富士山です。この景色を眺めているだけであっという間に時間が流れます。そんな心豊かな旅にしてくれる山のホテルでした。東への旅は、この日本の宝物の富士山を、西からの角度からも東からの角度からも道中長いこと愛でることができるので、ほんとうに贅沢だと感じました。新幹線で見るのが常ではありましたが、こうもじっくり味わえません。それに比べ、どこでも好きなところで停車できる自家用車の旅の醍醐味ですね。