オススメ本
DATE 2017.03.18
春のお彼岸という事でお墓参りに出かける方もおられると思います。今日はそんな時期にぴったりの一冊をご紹介します。稲垣栄洋さんの「なぜ仏像はハスの花の上に座っているのか」という本です。春先ですのであちこちで花が咲いてきますが、その裏にある大自然の法則を交えて仏教を語ります。私たちが普段使っている自然という言葉ですが、「じねん」と言えば仏教用語、「しぜん」と言えば造語になるそうです。つまり日本には「しぜん」という言葉が無かったそうです。何故「しぜん」という言葉が生まれたかと言うと、「nature:ネイチャー」という言葉に対する当て字だったようで、今ではそっちの方が自然という言葉のイメージに近いような気がします。また、春先に咲くタンポポですが、在来種に対して外来種がかなり増えてきています。外来種というと在来種を全て駄目にしてしまうようなイメージがありますが、本書ではちょっと視点が違っています。そもそも種を残そうとする手法が在来種と外来種で大きく異なるため、お互い棲み分けが出来ているようなのです。都会のアスファルトの隙間には在来種のタンポポは育ちませんが、それは在来種が弱いのでは無く、そういう所での競争を避けているだけ。蜂などの昆虫を介して受粉する仕組みが必要な在来種は、そもそも自然環境の少ない都心からは姿を消す運命だったのです。在来種を目にしない=自然が減っている。実に単純な話なんです。春先に是非一読してみてください。面白いですよ。
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