和泉石材店

BLOG 「一言石句」

変わらぬ景色

DATE 2016.02.18

umi1602.JPG大野海岸からのこの景色、鴨長明も眺めたのだろうか。海苔の養殖は江戸以降だから長明は見ていないはず。そうなるとここからの景色は江戸時代以降こんな感じなのでしょうか。大野海岸から北は工業地帯に、そして南は埋め立て+空港建設で変わり果ててしまっています。古地図を見ても大野海岸だけが古くからポツンと残っている状態。この辺りの道路計画を見ると、将来海岸側に道路が通る計画があるそうで、映画の舞台となった古い昭和の町並みも、風前の灯火といったところ。私が生まれ育ったのは名古屋市北区でして、コテコテの下町。地下鉄もあれば公設市場もありました。それが大型スーパーに置き換わり、今やコンビニ全盛期。全ては便利な生活を追い求めた結果です。街の景色の移り変わりは、全ては便利さを求める代償なんだと思います。一戸建てははっきりって面倒なんです。ご町内のお付き合い、建物の維持管理、そして将来の扱い等々。木造の長屋が連なるなんて事はもはや無いのでしょう。そういう住環境を誰も望んでいませんから。マンションがこれだけ沢山建ってるのはニーズがあるから。建て売り住宅もしかり。国民全員で生み出した景観の集大成が今の町並み。そんな事を考えながらいつもこの海からの景色を楽しんでいます。町並みはボロボロになってもこの景色だけは変わりません。私らの町並みもそうあるべきだと思うんですがね。