トヨタ産業技術記念館その3
DATE 2016.09.12
自動車と聞くとどうしても量産品というイメージがつきまといます。陶芸や絵画といったものとは別物であると。ところがその作られているプロセスは純粋極まりないものなのです。一生人目に付かず役目を終える部品が山ほどあって、そういう部品はもの凄く純粋にデザインされています。昨今の車のデザインが妙な曲線や光るパーツにまみれているのとは真逆の世界。こういう価値をデザイナー自らがプレゼンする事が流行っている?みたいですが、逆にデザインの価値を著しく下げている気がします。す〜っとスケッチしてサクサクっと考えましたみたいなものばかり。一般の人に分かりやすいから受けているのでしょうが、そんな表層のデザインばかりがもてはやされる風潮が良いとは到底思えません。今一番悔しい思いをしているのはそんな表層デザイナーを陰で支えているエンジニアだと思います。コンロッドやクランクシャフト、サスペンションアーム等の設計をしている人達はもっと評価されてしかるべきだと思います。こういうデザインというのは、優れた工芸品と同じように、純粋で禁欲的なデザインがなされています。そんな人目につかない優れた仕事を見る事が出来る施設、それこそ無名の職人による工芸品のオンパレード。トヨタ産業技術記念館オススメです。
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